ワインの真話 第25話 <ワインの開花> 12-244
<10月16日・夜>
2009 BOURGOGNE PINOT NOIR / BRUNO DESAUNAY-BISSEY

10月10日・・・ ワインが美味しくなる日です。特にピノノワール種から造られるブルゴーニュの赤ワインは何とも妖艶な魅惑を振り撒き始めます・・・
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殆どフランスワインしか口にしないので他の国のワインは分かりませんが、ピノノワールに限らず 乳酸菌発酵しているワインの多くは毎年この時期に突然開花します。ブドウの樹が暖かい時期に発芽・開花・結実し、寒くなると落葉し、樹液を止めて越冬するように、発酵したブドウ(つまりワイン)にも成長期や休息期等の年間サイクルがきっとあるのでしょう。
開花したワインは香りが濃く、様々な味の要素がまとまって立体感が現れます。そしてそれら全体のボリュームは1年前のこの時期よりも大きくなっています。徐々にではなく突然変貌するのですが、これは健全なワインに限って言えることです。健全でなければ成長できないのはワインも同じでようです。残念ながら変質してしまっているワインにはこのような変化はない為、知らず知らずにそれらが日常酒になってしまっている場合は「人間の感じ方が季節によって違うんじゃないのー?」と思われるでしょう。たしかにそれもあるとは思います。


何やら始めから脱線してしまいましたが・・・
今日飲みましたのは ブルゴーニュ ピノノワール(2009年 ブリュノデゾネビセイ作)

墨や漆のような匂い。また、藍染めの様子を観させてもらった事がありますが、発酵中の藍の匂いも感じます。妻に「これ何の匂い?」と訊くと「インクを飲ませた牛の○○の匂い!そんなんしたことないけど」と。どれも美味しそうな匂いではありませんが、高級(高額とは違います)な赤ワインにはこれらに似た匂いが共通してあります。ワインに限らずご馳走には紙一重的なものが沢山ありますね。高級な赤ワインには共通した要素がもうひとつあります。それは、見た目(色合い)よりも味わいの方が強いと言うこと。質や性能が見た目よりも優れていることも「いいモノ」には共通してるかもしれませんね!?見た目は大事ですが、一番大事なのは中身です。でも今の時代は逆か?そういえばワインの売り場がそうです。品質を重視した暗い売場よりも明るくライトアップした売場の方が客は集まります。品質なんてどうせ二の次なんだからコストが高い保冷車やリーファーコンテナーなんて使う意味も無く・・・ よって、ワインの劣化はワイナリーを出た瞬間から始まっているのが現実。今日もこのトラックを見ました。以前にも投稿しましたが、荷室を覗くとやっぱり他社品のスナック菓子。保冷などされていませんので荷室の扉は開けっぱなしで作業。この会社が考える「ワインに最適な温度」とは常温のことだとすると看板に偽りはありませんが、トラックには「REEFER CONTAINER CAR」の文字が・・・残念。
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でもやっぱり大事なのは見た目より中身です。

どうも今日は脱線してしまいます (-.-)


by.ponkichi パパ
by a-ponkichi | 2012-10-21 16:04 | ワイン(下記タグ参照) | Comments(0)
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