12-064 ラブちゃんの話し合い
<3月1日>

仕事の合間に 公益財団法人アイメイト協会 へ行ってきました。
妻とぽん吉と 三鷹駅で待ち合わせ、車を10分少々走らせると到着。
小さめのマンションほどはある立派な建物です。
会議室に通していただき、理事長、歩行指導員、広報の方と5人で話し合いました。

痩せこけて見えるラブちゃん(仮名)の体格と健康について・・・
「もともと小柄なコで、確かに痩せてはいますが痩せ過ぎではありません。
ラブラドール本来の健康な体格です」とのことです。
人間同様にやや栄養が良すぎる世間一般のワンコを見慣れている僕たちの誤解でした。

いつも(僕たちが見かける時は)頭を地面近くまで落とし、
尻尾はお腹まで巻き込んでいる状態についは・・・
「普通ではありません」とのことで、
「何が原因なのかを慎重に早急に調査します」と約束していただけました。

「その原因が使用者(アイメイト(盲導犬)を使用する人)にあった場合は
ラブちゃんを保護してもらえますか?」と言う質問には、
「今この場では答えられません」と言われました。
ここが歯痒いところですが、
長年使用者と交流している協会の立場としては適切な答えかもしれません。

盲導犬自体の賛否は置いておいて、
この問題の根本は使用者の思いやりです。
正しく上手にアイメイトを使う技術を習得出来る使用者でも、
アイメイトを労わる優しさに欠けた(またはそう見える)人に
アイメイトを渡してはいけないということです。
(当然 協会は充分に審査しているそうです)

「技術的な間違いは改善出来ても、
労わる心は人に教えてもらって持てるものではないので、
再指導は意味がないと思います。
ラブちゃんの様子が僕たちの言う通りであったら
直ぐに保護してほしいと思っています」 と再度お伝えしました。

二時間ほど話し合った後、
お願いして犬舎を見学させてもらいました。
約60頭もの訓練中のアイメイトが1頭ずつ独立したハウスの中に居て、
全員揃ってこっちを見てきます。
その表情はとても友好的で 警戒心は全くないようです。
(みんなスマートですが ラブちゃんほどに痩せて見えるコはいませんでした)
トレーニングに入る前の数頭が訓練師と遊ぶようにコミュニケーションをとっていました。
トレーニング以外に1日6回もハウスから出してフリーにしているそうです。
犬舎のドアの前で靴底を消毒し、ハウス内もとても衛生的に管理されています。

たまたま施設内で使用者とアイメイトが
歩行訓練をしているところも見ることが出来ました。
歩行訓練は4週間この施設に泊り込んで行われるそうです。
もちろんその間にも使用者としての適正は観察されていると思います。

エスカレーターやラッシュアワーの電車での使用を各協会は禁じていませんが、
自分の目となって働いてくれるワンコを大切に思っている人は、
自分のことしか考えていない人でぎゅうぎゅう詰めになるピーク時は避けるでしょう。
また、ワンコの爪が挟まる可能性のある(爪は挟まらないとの説明をされましたが)
エスカレーターではなく、エレベーターか階段を利用するでしょう。

盲導犬が容易に電車を利用出来るようになった頃と今とでは
車内の環境は違ってきています。
ラッシュアワーの電車やエスカレーター使用での事故はゼロだそうですが、
ラッシュアワーピーク時の電車内のラブちゃんは、
大怪我と隣り合わせに晒されています。
事故数ゼロを維持するためにも各協会は再検討するべきルールがあると思います。

歩行指導員さんがとても良いことを言っていました。
「アイメイトと歩くことは目立ちますし
ある意味 視覚障害者の代表だったり模範のように
世間には見られることもありますので 本人にはそのつもりがなくても
アイメイトが心配されるこのような振る舞いは良くないと思います」 と。
(チョークチェーンのナスカンが上にくる、首吊り状態になる使い方は間違っているそうです)

同じ意味で、付け足してお願いしたいことは、
アイメイトが健康であっても、世間の目に痩せすぎて見えることも良くないと思います。
健康の範囲内で 痩せすぎに見えない体重維持をさせてほしいと思います。

アイは I
アイは Eye
アイは 愛
「アイ メイト は 私の愛する目の仲間」 と言う気持ちを込めて
独自にこの名前をつけられたそうです。
協会の方と直接会って話せたことでその気持ちは伝わってきました。
人のためのアイメイトですが、大切に育てているワンコです。
でも、歯痒く感じてしまうのは、
僕たちがぽん吉の里親になったことで
「かわいそうな様子」に敏感になっているからかもしれません。

僕たちの願いは・・・
ラブちゃんが犬舎にいたワンコたちのような表情で働ける環境を作ってもらい、
1日も早く再出発できること。


by.ponkichi一家
但:「 」内の発言はなるべく意味が違わないよう、ニュアンスが違わないように心がけて書いたもので、レコーダー等を利用して、実際の会話と一字一句同じに書けているわけではありません。

アイメイト協会から連絡がありましたら また報告します・・・
by a-ponkichi | 2012-03-04 00:50 | ワンコ | Comments(3)
Commented at 2012-03-04 07:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Sakura at 2012-03-05 16:43 x
歯痒く感じること、かわいそうだと思うことは誰が見ても感じることではないでしょうか?!
ぽん吉くんのお父さんお母さんになってくださったおかげで
みんな思っていても行動におこせなかっことを、パパ様とママ様は勇気と愛情を持って実行してくださいました。本当にありがとうございました。そして、ぽん吉くんに感謝です。

Commented by a-ponkichi at 2012-03-06 21:17
Sakuraさま、いつもありがとうございます。
アイメイト(盲導犬)にとって本当に幸せなこととは、アイメイトとしての任務を果たすことなんだと改めて気づかされました。訓練中の約60頭のアイメイト候補犬の純粋で真っ直ぐな瞳が忘れられません。全てのアイメイトが、あの瞳のままで歩いていけることを強く願わずにはいられません。 ponkichiママ
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