12-052 怒り
<2月20日・朝>

今朝、永山駅で盲導犬のラブちゃん(仮名)を見ました。
ラブちゃんはユーザーさんを右側にある上りエスカレーターに誘導しようとするのですが、ユーザーさんは左側にある上り階段に行きたいようで、反対側を向くラブちゃんの正面に回って顔を何度も膝で蹴るように向きを変えさせていました(どちらから上っても新宿方面行きホームで、改札口近くにエレベーターもあります)。盲導犬ユーザーとしてやっぱり疑問を感じたので同じ車両に乗ってみることにしました・・・




ユーザーさんはホームに着くや携帯電話でメールを打ち始めました。ラブちゃんはすぐ後ろにいる僕をじーっと見つめてきます。電車が到着すると既に満員で、ラブちゃんはユーザーさんに引っ張られ、学生が床に置いたスポーツバッグをいやいや踏みつけて乗り込んで行きます。ユーザーさんは優先席の前に立ったのですが・・・

何と!席を譲る人が誰もいません。盲導犬を連れているというのにです。しばらくしても皆知らん顔なので「どなたか譲ってくれませんか!?」と言ってしまいました。すると、僕を見る人さえもおらず、異様にシーンとした空気だけが張りつめました。

立っている人たちはカバンを肩に掛け、空いた両手は本やゲームに割かれ、手すりや吊り輪に支えられていないフラフラした足下で ラブちゃんはもみくしゃになりながら立ったままです。10分ほどの間にラブちゃんが2度踏まれる瞬間を見てしまいました。踏まれて当然の環境です。直ぐ横で一番フラフラしている女性(ゲームに熱中)に「直ぐ後ろにワンちゃんがいますよ」と声をかけたら「わかってます」と言われました。

ラブちゃんは何度か座ろうとするのですが、ユーザーさんはチョークチェーンを引き上げて何故かそれを許さないようです。ユーザーさんは左手に沢山の荷物をぶら下げ、右手でメールを打ち、耳にはイヤホン(メールの音声ガイド用?)がされているのでラブちゃんを気遣うことなどとても出来るはずはありません。メールが終わると今度はポータブルテレビを出してヘッドホンでニュース番組を聴き始めました。ラブちゃんの尻尾はお腹に巻き込まれ 頭は床近くまで垂れ下がった状態で立ったままでいます。

笹塚駅(乗車した京王永山駅から約40分)で目の前の優先席が空くと直ぐに座り ラブちゃんもやっとユーザーさんの足と椅子の間に収まることが出来ました。でもホッとしたのは2〜3分のつかの間で、次の幡ヶ谷駅で降りて行きました・・・
何とも言えない怒りと悲しいさと歯痒さ。


 以前、このラブちゃんの管理&健康状態が気になり、「公益財団法人アイメイト協会」に電話で問い合わせたところ、ユーザー(&ラブちゃん)と面談した結果問題はないとの返答でしたが、今日はっきり感じたことがあります。介助犬ユーザーと協会の資格についてです。それは、犬の安全と健康管理に務めることは勿論、常に労る心と愛情を注げられる人間(または協会)でなければならないと言うことです。

どんな事情であろうとラッシュアワーの電車に乗せたり、いつ爪が挟まるかもしれないエスカレーターに乗せたり(協会は公認)、夏の炎天下で働かせたり(注:これはラブちゃんのことではありません)などしてはいけないことで、これらは「安全・健康管理」「労る心」「愛情」の全てに欠落しています。もし今朝のような盲導犬の扱いが協会的に問題がないと判断するようであれば、その協会自体が大きな問題だと言うことです。

明日、アイメイト協会にまた電話をしてみます。そしてまともな応対が出来る相手であればラブちゃんの保護と今以上に慎重な貸与をお願いしたいと思います。


PS. 九州盲導犬協会のアトム号の失踪に関しては様々な見解があって考えさせられてしまいますが、この件についてぽん吉一家が望んでいることは、ラブちゃんの保護と高いレベルの慎重な貸与です。
ラブちゃんのユーザーさんへの誹謗ではありません。

by.ponkichiパパ


ラブちゃんについての過去の投稿内容
<2011年11月 2日> それから・・・
<2011年10月29日> 一傍観者・・・
<2010年11月16日> ラブちゃんの今・・・
<2010年10月 5日> ラブちゃんのそれから・・・
<2010年 9月25日> 永山フェスティバル
<2010年 1月29日> 心配ごと
<2009年12月 4日> 残念な出来事
by a-ponkichi | 2012-02-21 06:52 | ワンコ
<< 12-053 アイメイト協会へ・・・ 12-051 Happy Bi... >>