ワインの真話 第21話 <アルザスの香り> 10-156
第21話 < アルザスの香り >

アルザス地方やドイツに「ゲヴルツトラミネール」と言うブドウ品種があります。ワイン本には揃いに揃って「レイシやバラの花びらの香り」と書いてあるのですが、どうも僕には「バラの花びら」がよく解らず、植物公園や花の市場まで行ってクンクンし回ったことがあります。
結果、やっぱり解りませんでした。(ぽん吉だったらわかるかな?)

初めてフランスに行った時のこと、ふと思い出してバラに鼻を近づけると「あっ、ゲヴルツトラミネールだ…」。フランスのバラの多くにその匂いを感じました。日本では未だにこのブドウ品種を連想するバラに会ったことはありません。風土またはバラの品種そのものが違うのでしょう。では何故…? フランスのワイン本の記述を実際に試すことなく(理解することなく)和訳だけして引用しているか、またはそのような引用をされた先人の本に倣う著者が多いのか…。このような例は「バラの花びら」以外にも沢山あります。

b0179093_1129141.jpg前置きが長くなりましたが、アルザス地方には"春の便り"と名付けられたワインがあります。ちょうどこの季節(2~3月)、散歩中にアルザスワインの香りが鼻を横切ることがよくあります。香りの先にあるのは沈丁花(ジンチョウゲ)。沈香のような匂いで丁子(チョウジ)に似た花を咲かせることに由来するそうです。アルザスを天女の地とするゲヴルツトラミネール種にもリースリング種にも沈丁花に似た香りを感じます。偶然か必然か、苦味のある春野菜とアルザスワインはとても良く合います。 by.ponkichiパパ

沈丁花の後ろで足下に落ちているパンを見つめるぽん吉。
「ハナヨリダンゴ…」。朝ご飯まだだもんねー。 <2010年3月27日・朝>
by a-ponkichi | 2010-03-27 11:56 | ワイン(下記タグ参照)
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