第14話 <ワイングラス(其の三)> グラスの臭い
この十年ほどでしょうか安くてもまともなグラスが増えました。 お陰で相当ローカルな食堂でもない限り酒造会社名が印刷された協賛グラスを見て寂しくなることはなくなりました。見た目は良くなりましたが、残念なことに「臭い着きグラス」?であることに変わりはありません…。 グラスがしまってある段ボールや食器棚の臭いが移っていたり、グラスを拭いた布巾の臭いがしていたり…。そして一番多いケースが空調システム(エアコンや配管)が原因となった室内の汚れた空気の臭いがグラスに移ってしまうことです。加えて、拭き上げ不要の高性能食洗機を使用していたり、濯ぎのお湯の温度が熱過ぎると洗い上がったグラスの水分が臭いを吸着しながら乾燥し、最終的にグラスに移ることになります。食洗機を使わざるえないホテルや大型のレストランでは顕著です。 グラスの臭いを確認する時はグラスに一瞬息を吹きつけて僅かに曇らせると、今まで無意識だった人でもその臭いに気付くことが出来ます。 雨が降り始めの(アスファルトの)臭いに似た埃臭い感じです。 グラスの臭いはそのままワインに移ってしまいますので何とかしなくてはいけません。 小心者ぽん吉ババの場合、なるべく目立たないよいにテーブルに置かれているナプキンで拭き直しますが、多くの場合グラスが臭うお店のワインリストは高評価低品質ワインのオンパレードだったり、「白は冷たく赤は室温」で出されることがほとんどです。全てはおもてなしの気持ちの表れなのです。ちなみにこの臭いの問題はワイングラスに限ったことではなくお箸や食器でも同じです。 わが家の食器棚も特有の臭い(ワイングラスは入れてませんが)がしているのでぽん吉ママはいちいち濯ぎ直してから料理を盛っています。(ご苦労様ですm(_ _)m) 一事は万事。グラスが臭うお店を選んだ自分を責めるしかありません…。 by.ponkichiパパ
by a-ponkichi
| 2009-10-13 22:18
| ワイン(下記タグ参照)
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