ワインの真話 第12話 <ワイングラス(其の二)> 09No308
第12話 <ワイングラス(其の二)>

b0179093_9524966.jpg
飲んだ経験の少ないワインは、合うグラスを何度も確認します。この日は ブルゴーニュピノノワール(06年 シャトードラヴェル作 完売品)。ボージョレと同じ醸造法を用いて、フルーティーながら深みと芳しさを具え骨格もしっかりしたコストパフォーマンス抜群のワインです。
比較したグラスは五種類(写真右からABCDE)。

A.
形の特徴… グラスの底が鋭角。スリムで小振り。
味の特徴… 酸味と果実味が引き立つ。
このワインとの相性… 際立つ酸味によって渋味も協調されます。音質に置き換えるとハイ上がり。高音が強調され輪郭はハッキリするもトゲがある。
B.
形の特徴… 一般的な樽形。ボルドー及びシャルドネ用として認識されているタイプ。
味の特徴… 渋味とアルコール感に品があり、香りに凝縮感がでる。
このワインとの相性… スモーキーに漂う香りは魅力ですが、内にこもり過ぎて香味の広がりは皆無。音質に置き換えると奥行はあってもステージ感が乏しく演奏が暗い。
C.
形の特徴… BとEの中間。
味の特徴… 酸味が穏やかで、香りを抑制するがブドウ本来の香りが窺える。
このワインとの相性… フレッシュ感と果実味豊かなワインですが、ブドウ品種の個性が強く発揮されているタイプではないので、全く面白味に欠け薄っぺらなワインになってしまう。屋外演奏のよう。
D.
形の特徴… Eの上下部に角度がつき、やや小さめ。
味の特徴… 酸味とアルコール感が節度ある程度に引き立つ(中途半端という言い方もできる)。
このワインとの相性… ドンピシャ!コンニャクが自立するようなまとまり。立体的で奥行があり、まさに「水を得た魚」、またはカメラの「ピント&露出」がピタコン状態!びっくりするほどのまとまりです。「音」で言うと、質も量も等身大、原音に程近い状態。いや~美味い!
(※このグラスは神谷町のフレンチ、シェウラノ さんで知り、販売元を教えていただいたもの。)
E.
形の特徴… バルン形、ブルゴーニュ型と呼ばれ、ピノノワール種のワインは九割のお店がこのタイプを使う。
味の特徴… 酸味は穏やか。アルコール感は強調気味。容量が大きいので良くも悪くも酸素の影響を受けやすい。
このワインとの相性… 香りは豊かで甘いが輪郭がボヤケ気味でブラウン管テレビを間近で観ている状態。音質で言うと低音過多で胃にもたれる印象。Dのグラスとは「似ても似つかぬ」味わい。

僅かな形の違いで味わいは面白いようにコロコロ変わります。
「まともなワイン選び 最低の条件」
ワイナリーから出荷され販売までの品質管理が優れているワインが購入出来れば、ワインより先にグラスに投資した方が特なくらいです。

by.ponkichiパパ
by a-ponkichi | 2009-09-26 23:05 | ワイン(下記タグ参照) | Comments(0)
<< ぽん吉 元気で~す!09No309 ブタ三昧 09No307 >>