ワインの真話 第10話 <コルクは語る(其の一)> 09No299
第10話 < コルクは語る (其の一)>

「シャンパン(スパークリングワイン)のコルクはキノコの形」だと思っている人いませんか?
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写真左側のコルクはわが家で愛飲しているクレマンドブルゴーニュ(シャトードラヴェル作)のもの。右側はいただき物のドンペ〇ニョンのコルク。中央は元の状態に復元するまで熱湯に浸けたもの。これが本来の形です。ノコのように変形してしまうのは、コルク栓をしてから時間が経っていたり不適切な取扱いによって弾力(復元力)を失ってしまうからです。このようなコルクは、ワインを外気(=酸化)と遮断する性能が衰えてしまっているので、程度差はあれその形同様に味も変形してしまいます。シャンパンだからキノコ形で判りやすいですが、普通の非発泡性ワインだったら…?
通のワインに使われているコルクの元々の大きさは単二乾電池ほどです。「えっ、そんなに太いの!?」と思った人は、形も味も変形したワインに慣らされてしまっている可能性大です。
手触りがカサカサで硬かったり、ボトルに簡単に差し戻せるような状態が変形です。味も既に変形しているでしょう。抜いたコルクをギューっと握って、手のひらに吸い付くようなしっとり感と柔軟性があることが大切です。
レストランなどでは注文したワインのコルク栓がテーブルに置かれます。これは「異臭がしないかを確認するため」と言われていますが、この判断は経験豊かなプロでも誤ることしばしばです。視覚と触覚による形(大きさ)と柔軟性のチェックは、臭覚に頼る異臭チェックのような能力や経験を必要とせず、誰でも簡単にしかも同じ判断をすることが出来るため、ごまかしよう(ごまかされよう)がありません。ですが、知ってか知らずか抜いたコルクが変形状態でも平然と供するお店は少なくありません。残念。

そのボトルが過ごしてきた環境と中に入っているワインの健康状態を知っている唯一の証人。
コルクは真実を語っています。 by.ponkichiパパ
by a-ponkichi | 2009-09-21 01:11 | ワイン(下記タグ参照) | Comments(0)
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