ワインの真話 第6話 <御法度(其の二)> 09No234
第6話 <御法度(其の二)>

もしワインを美味しく飲むテクニックがあるとしたら、
それは不味くなることをやらないことです。
わが家の御法度、二つ目をご紹介します。

※お断り…
専門家の一般常識とは180度異なる内容が多々あります。当ブログのコンテンツは全て経験談で、本や専門学校で習得しているものではありません。が、皆さんの食生活にお役立ていただきたいと本気で願っております。

2.泡立つ注ぎ方
「良い香りのする醸造所のワインは良いワインにならない」と言う話しを聞いたことがあります。理由は「デカンタージュ」でも記した通り、ワインが持っている香気成分は量が限られているからです。グラスに注ぐ時も泡立つような注ぎ方で香りを逃がしたくはありません。わが家ではボトルの口にクルッと丸めて差し込むアルミホイルのような液垂れ防止用の「ドロップストップ」を愛用しています。これを使うと子供が注いでも泡立ちません。
さてここからです…
インを静かに注いだら先ずはグラスを回したりせずに香りを嗅ぎます。次にグラスを四~五回ゆっくり回して再び香りを嗅ぐと…「ビックリ!」。さっきは感じなかった凝縮した果実の香りが膨らんでいます。この香りの変化に驚きや楽しさがあり、また鮮度を失ったワイン(後述)を見分けられる瞬間でもあります。そして口に運んでじっくり味わい、じっくり喉に流し込んで舌鼓となるわけです。これを繰り返す度に新しい発見や喜びに出会うことが出来ます。これはデカンタージュや不適切な取扱いをされたワインでは半減してしまう楽しみで、丁寧に扱われ香気成分がたっぷり詰まったワインでしか味わうことは出来ません。
ワイン学校の講師が若いワインの味を柔らかく開かせるためにボトルごとシェイクしたという話しを聞いたことがあります。また、ワインとソムリエを主役にしたマンガでは、ワインを糸を引くようにグラスの数十センチ上から注ぎ、故意に泡立たせるシーンを見たことがありますが、もしこれに使われたワインの生産者が目にしたら喜ぶとはとても思えません。ワインは「楽しむもの」で「遊ぶもの」ではありません。流通業者がワインをどのように扱うか、また消費者がどのように飲んでどう思うかは自由ですが、ブドウと生産者を敬う気持ちは持っていてもらいたいと思っています。

ワインの鮮度…
ワインの香気成分が空気と触れ合うことで香りが立ちます。数十年も前のワインに感動出来るのはこの香気成分がきれいに保たれている場合です。ヴィンテージものでも若いものでも鮮度を保っているワインはグラスを回す前と後の香りの変化が顕著です。魔法の杖が触れたかのような変化をします。たとえ古いワインであってもしっとりとした果実香が湧いてくるのです。逆にどんなに高級なワイン、例えば "ロマネコンティ"や"シャトーマルゴー"であっても取り扱いが不適切だとこの香気成分はコルク栓を開けなくてもどんどん抜けてしまいます。こうなるとどんなにグラスを回しても魔法の杖は効きません。

またも余談になりますが…
このようなワインが実に多く平然と売られているのが現状です。「ワインブーム」がそれを語っています。ブームに飛びつく業者に「ワインを適切に扱う」気持ちと必要性など関係ないからです。「適切に扱う」ことは経費が掛ることも意味します。ワインを外から見ただけで適切に扱われたものと不適切に扱われたものの区別がつかないことが問題です。また、飲んで味がおかしくても、「こういうものです」とか「嗜好品ですから」とかたずけてしまうことが出来るため、どんなにずさんな輸入業者や販売店でもワインの市場は野放し状態なのです。 by.ponkichiパパ
by a-ponkichi | 2009-08-25 21:58 | ワイン(下記タグ参照) | Comments(0)
<< ワインの真話 第7話 <御法... ワインの真話 第5話 <御法... >>