第4話 <美味しい温度(其の二)>
「夏だから白ワインはちょっと冷やし気味で…」、 ン~通っぽいですねー。 お店の方から「今日は暑いのでちょっと冷やし気味に…」 なんてこともよくあります。 そろそろそんな季節が近付いてきました。 確かに暑い時期には冷えたものが欲しくなりますが、 「冷やし気味」の方が美味しいのでしょうか? わが家で日常酒としているテラスドギレム(07年白)の適温は9℃ですので「冷やし気味」と言うことは9℃未満になります。このワインについては15年近く温度を計りながら飲んでいますが、温度も湿度も上がる7~9月は10~11℃でも悪くはありません。「冷やし気味」とは逆なのになぜでしょう。それは夏と冬では味覚も温度も感じ方が違うからです。 ここがポイント且つ人間の感覚のいい加減なところです。夏の9℃は冬の9℃より冷たく感じます。夏に飲む9℃のテラスドギレムはかなり冷たく感じるのです(味わいのバランスは整っています)。夏場だからと言って冷やし気味にする必要はありません。また「冷やし気味」はワインの魅力を故意に半減させることになってしまいます(「美味しい温度(其の一)」 参照)。 「このワインは閉じている」と言うこれまた通っぽい話しを耳にしますが、実はこの「冷やし気味…」(冷やし過ぎ)が原因になっていることが実に多いのです。ですから正確には「閉じている」のではなく「閉じさせて」しまったのです。自分で飲むワインを自分で閉じさせたのなら仕方ありませんが、レストランやワインバーなどでの出来事だったらどうでしょう?「温度が味わいに与える影響」を熟知しているお店は極僅かですから、悪気無く代金を請求されてしまいます。 プラス諸々の理由でぽん吉パパは外でワインは飲まないのですが、飲むことになってしまった時はどうするかと言うと、注文したワインがワインクーラーで冷やされるのを横目で見ながら気を張り巡らせて「そろそろ適温だな~」と思う直前で(クールオーバーはアウトですからね)クーラーから出してくれるようお願いします。試飲して、適温であれば「僕たちは手酌でかまいませんので気を使わずにテーブルに置いたままで結構です…」といい人ぶっています(さすがに温度計はつかいません)。少々脱線してしまいましたが、ワインの適温は一年を通して同じです。 例外はスパークリングワイン。「冷やし気味」にすると隠れてしまう香味はあるのですが、炭酸の刺激と苦味がプラスに働くことが多々あります。「ワインて面白いですねー」 by.ponkichiパパ
by a-ponkichi
| 2009-06-29 20:07
| ワイン(下記タグ参照)
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